美術を鑑賞するのに言葉はいらないのかもしれません。なぜなら、心で感じるものだからです。そうは言っても、ある絵を目の前にして、画家の言葉を聞いてみたいと思うことはありませんか?
幸いにも、画家自身が折にふれ、書いたり語ったりした言葉が残っています。その言葉は、作品そのものについてふれられたものもあれば、芸術一般、あるいはみずからの人生について述べられたものもあります。この展覧会では、石橋美術館とブリヂストン美術館のコレクションのなかから約150点を選び、画家の言葉を作品とともにご紹介します。画家の言葉をきっかけに、画家のこと、作品のことをもっと理解していただけるにちがいありません。