写真家半田也寸志が、構想から5年の歳月をついやし、淡々と強靭な思いを貫いた渾身の作品群。アメリカの基盤であった、圧倒的な鉄の生産力と産業の技術革新、それを支えた全米最大の製鉄所“ベスレヘム製鉄所”の閉鎖と2009年のカジノの変貌を知った半田は、鉄とともにあったアメリカの遺された構造物を微細に写し撮ることで、繁栄と復興の背景にあった鉄の力を明らかにする試みに踏み入った。
最大8,000万画素のカメラを通して半田也寸志が採集した1.6m×1.25mもの圧巻の細密巨大銀塩プリント群。
今展では、2013年にArt Design Publishingから出版された写真集「IRON STILLS」のなかに収められた数々の作品のなかから、作品12点を展示致します。
どうぞご高覧ください。
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