今日の社会では、インターネットやメールの発達により個人の伝えたい思いは一瞬にして届き、広まっていく。この高速で行われる情報のやりとりは、よくリアリティの欠如が指摘されてきた。
私たちは「作品」をつくることを通して「伝えたいこと」を表現している。その過程はネット社会のやりとりと比べると非常に手間のかかるものである。だが、それらの根本にある「伝えたい」という気持ちはどんなに手段が違おうと同じではないだろうか。
今回の展示では、5人それぞれが自己の表現手段の必然性、必要性と向き合うことで、生まれてきた「伝えたいこと」を感じて頂きたい。