稗田一穗氏(1920年生まれ、和歌山県出身)は、今日を代表する日本画家の一人です。昨年、文化功労者表彰を受けられるなど、伝統を深く意識する日本がという領域において、現代性をはっきりと打ち出した作品は高い評価を得ており、現在も創画会を中心にその活動を展開されています。
本展では、初期から近年に至る代表作約130点(日本画 約70点、スケッチ 約60点)によって、戦後の新しい日本がの創造を一貫して志向してきたその軌跡を辿るとともに、幻想的で豊かな詩情に溢れ、深遠な世界を創出している稗田一穗氏の画業を紹介いたします。