子どもたちは自由で豊かな発想が出来る天才です。とくに遊びにおいては素晴らしい創造力を発揮し、自然の素材である木や竹を使い加工し、自ら遊ぶものを工夫しながら自由に作り出してきました。
彫刻家の佐藤忠良氏は「人間は生まれたとき触覚によりはじめて世界を知るのですから、どのような人生も“触ることから始まる”のです。この触覚という感覚が現代人は衰えてきたところから、いま子どもたちが直面しているさまざまな問題につながってきているように思えるのです。」(『触ることから始めよう』佐藤忠良著 講談社)と指摘しています。
「木はともだち―造形の森」は、木で出来たさまざまな形をつないだり、重ねたりして自分の好きな「かたち」を作り上げる参加型の展覧会です。五感を使って作品作りをすることで、子どもたちの豊かな感性が引き出され、やがて限りない創造性に結びついていくことでしょう。