スガワラ キヨミは、1961年岩手県に生まれ、1991年Bゼミスクーリングシステムを修了。1994年に「VOCA展」(上野の森美術館)出品やスカイドア・アートプレイス青山などでの個展で注目されながら、現在に至るまで一貫して抽象絵画の制作続けています。 スガワラの作品の特徴は、キャンヴァスに絵具を置き、それをベニヤ板のようなもので擦りつけて画面を作る方法と、水を染込ませておいたキャンヴァスの上に絵具を滴らし、染込ませる方法によって描かれているところです。どちらも経験より得た計算のもとに施される技法でありますが、ある種の偶然性によって完成されていく絵画といえます。擦ることで生まれる速度をもった線の帯と、絵具がジワジワと染込んでいくゆっくりとした時間の流れを感じさせる色彩の面により、緊張感あふれる画面を創りだしています。抽象絵画の今日の姿を是非ご高覧頂きたいと思います。本展では、最新作約10点を展覧いたします。