洋画家・赤堀尚の画業65年を記念して、ゆかりの地における初の本格的な展覧会を開催します。
赤堀尚は1927年(昭和2)、現在の静岡県沼津市内浦に生まれました。東京藝術大学油画科で梅原龍三郎、林武、山口薫らに学び、専攻科修了後、二度のフランス留学を通じて創作の基礎を築きました。立軌会(りゅうきかい)を主な作品発表の場に、現代洋画界の第一線で活躍しています。
赤堀尚の作品の澄んだ色彩、躍動する筆致は、モチーフから受けた作者の心の高揚です。それは現場に立ち、生きた素材を前にした時の、湧き上がる感興や内なる声を絵筆に託し描き出す、制作の姿勢から生まれています。
このたび、藝大時代から最新作まで、厳選した油彩画・水彩画約80点を展示します。赤堀尚の画道一筋の歩みと、新たな創造への情熱を燃やす85歳の今を、ぜひご覧ください。