アンパンマンの作者やなせたかし氏は、94歳になった今もなお、夢あふれる作品を子どもたちのために作り続けています。90歳を超え、一時は引退を考えたやなせ氏でしたが、自ら作詞した「アンパンマンのマーチ」が東日本大震災の際に勇気を与えているという話を耳にし、引退を踏みとどまり、自身の体が続く限り作品を作り続けようと決意したそうです。今回展示するタブロー作品「アンパンマンとバンナ姫」(映画『よみがえれバナナ島』)のテーマは、“復興”。子どもたちだけでなく、大人たちにも、生きる勇気と愛を与え続けてくれるやなせ氏です。
本展では、アンパンマンの絵本原画を中心に、雑誌「詩とメルヘン」の表紙原画や「やなせたかしのメルヘン絵本」のタペストリーなど、約120点を紹介します。また、浜田市内の園児の皆さんが描いたアンパンマン作品や、パン工場のジオラマなどもあり、盛りだくさんの内容となっています。
どうぞこの機会に、ご家族そろって、“やなせたかしの世界”をお楽しみください。