「限局性激痛」展から14年の時を経て、ソフィ カルが原美術館に帰って来ます。「最後のとき/最初のとき」と題した本展は、突然視力を失った人々を取材し、写真とテキストで綴った「最後に見たもの」(2010年)と、生まれて初めて海を見る人々の表情を捉えた映像「海を見る」(2011年)の2作で構成されます。さらに、生まれつき目の見えない人々に、美のイメージとは何か、と問いかける「盲目の人々」(1986年)を1点*加え、美とは何か、見ることとはどういうことかを、寄せては返す波の音とともに静かに思考します。
*「盲目の人々」は、杉本博司の「海景」を組み合わせた特別版となります。