1994年に始まったVOCA(ヴォーカ)展は今回で20回目を迎えます。VOCA展は全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという独自の方式により、毎回、各地から新しい才能を紹介してきました。これまで出品した作家はのべ687人にのぼりますが、毎年多くの作家がこの展覧会をステップとして大きく成長し、いまも第一線で活躍しています。
「VOCA展2013」には36名の作家が出品します。このなかから6名の選考委員によりVOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名が選ばれました。そして大原美術館賞が館の選考により決定しました。
今年も引き続き具象的な絵画が主流で、また「平面」という枠組の中に映像作品が違和感なく含まれるなど、いまの若い世代の動向をストレートに反映しています。
また今回は、VOCA展の20年を振り返るシンポジウムや小展示を合わせておこないます。旬の作家たちが切り取る現代美術の断面を、VOCA20年のあゆみとともにご覧ください。