平安時代に成立した源氏物語は当時の風雅や文化をよく示した代表的な文学作品です。特に源氏物語は原典成立後まもなく絵画化され、絵巻・扇・色紙・屏風絵等の形で広く普及し、桃山時代には一層盛んに制作され、なかでも土佐派の画家たちによって数多く描かれました。
今回、土佐光祐「浮舟」,土佐派の作風で金箔地に絢爛豪華な10場面を描いた「源氏物語」(六曲一双,無落款)の他、伊勢物語・竹取物語を描いた作品,平安文学を形成した六歌仙を描いたものなど、50点あまりを展示します。平安時代の華麗な王朝絵巻を堪能して頂ければ幸いです