宮城県芸術協会とカメイ美術館は、平成21年度より共同で特別展を開催しております。本年度は昨年度の第1部「継承する力」に引き続き、宮城県芸術祭絵画展現審査委員の自選作品展として第2部「自律の様相」を開催いたします。
本展は、創設以来の歩みの回顧と検証を企図した「草創期の10人」、「光芒の昭和」を承けて絵画部門の「今」へと視点を移そうとするもので、来年度までの三部構成の展示を予定しております。
第2部となる本展では、現在審査委員を務める88名のうち、昭和12年から23年までに誕生した31名の仕事をご覧いただきたいと思います。
この世代の多くは、戦中戦後の混乱期に幼少期を過ごし、60年、70年安保の青年期、高度成長期での働き盛り、更にバブル崩壊から失われた20年と言われる現在まで劇的な変化の中で、創作活動に取り組み生きて来た作家が中心となっております。その制作活動は芸術協会49年の歴史と連動し、現在、芸術協会活動の中心的存在となっております。
本展で展示された作家たちが、その時代とどのように向き合い現在に至っているのか、どのような展開があるのかをも感じつつご高覧いただければ幸いです。
社団法人宮城県芸術協会
カメイ美術館