本阿弥光悦 (ほんあみこうえつ 1558~1637) は、桃山時代から江戸時代初期の町衆です。刀剣の鑑定を家業とする京都の本阿弥家に生まれました。書・陶芸・漆芸に優れ、嵯峨本などの出版に関与したとされ、その多才ぶりから江戸時代最大の芸術家といわれてきました。今回の展覧会では、今までの研究をもとに、書・陶芸・漆芸・出版などについて、あらためてそれぞれの作品について検証し、光悦の事績をそれらの美術品で再現しようとするものです。また、歴史・書道史・陶芸史・絵画史などの現代の各分野の研究者を魅了する人物像に注目し、光悦とは一体どんな人物か、その真相に迫ります。書状約45点、伝俵屋宗達下絵の和歌巻・色紙帖・短冊など約45点、陶芸約20点、漆芸約5点、嵯峨本約15点、歴史資料約15点、計約150点を展示予定 (会期中展示替えあり)。