宇城市不知火美術館では毎年新年に、館収蔵作品の「収蔵品展」を開催しています。今年のテーマは「新年の旅をどうぞ」。画家が「旅」で得た発見とインスピレーションをどう表現しているかに焦点を当て、13人で構成しました。
野田英夫の哀愁と温もりが共存するニューヨークの街角、マナブ間部のブラジルの大自然を思わせる鮮烈な色彩、野田哲也の柔らかなまなざしが感じられる旅の風景、西村義人の光に満ちたパリ、栗崎英男の詩情豊かなスペイン、坂本寧がフランス、アルザス地方の工房で制作したエッチング、写真家河野浅八の洗練された感覚が光るカリフォルニアの風景など、世界の空気を鮮やかに感じられる作品を選びました。
また、素朴で温かい松山春秋の新収蔵作品も展示します。
点数は約50点。新年のひとときを、画家が描いたそれぞれの「旅」を見ながら、心躍る空想旅行へと出かけてみませんか。