タイトル等
特別企画展
江戸後期の美術
―都市文化の洗練―
会場
大和文華館
会期
2013-01-06~2013-02-17
休催日
毎週月曜日(ただし1月14日<祝>、2月11日<祝>は開館し、1月15日<火>、2月12日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般600円 高校・大学生400円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
泰平の世の中が長く続いた江戸時代の後期には、都市を中心にして広い階層で経済活動が活発になり、文化が成熟・洗練し、多様な絵画・工芸が生み出されました。
約260年に渡る江戸時代のちょうど折り返し点にあたる享保(きょうほう)年間には、写実的な画風で日本絵画に大きな影響を与えた清の画家・沈南蘋(しんなんびん)の来日と、西洋の銅版画の流入を進めた漢訳洋書輸入制限の緩和という二つの大きな出来事がありました。江戸時代半ば以降、南蘋や西洋の画風を取り込みつつ、様々な写実的な絵画表現が模索され、工芸においても精緻な造形や、西洋の技法を学んだ作品などが見られます。
西洋からの新しい文化の影響を受けつつも、古くから日本に多大な影響を与えてきた中国への憧憬も深く、特に江戸時代後期は中国文人を理想とする文人趣味が隆盛し、文人画や煎茶(せんちゃ)道具の名品が生み出されました。
異国の文化から刺激を受ける一方で、18世紀後半頃より外国船の圧力や内政の不安から自国に対する意識が高まり、古(いにしえ)の日本を理想とする思潮が隆盛します。古画・古器が積極的に調査・学習され、古典を規範とした絵画・工芸が制作されました。開館50周年の記念に新に所蔵品に加わった「春秋鷹狩茸狩図屏風(しゅんじゅうたかがりきのこがりずびょうぶ)」を描いた岡田為恭(おかだためちか)は、古画の摸写を勤勉に行いつつ伝統的大和絵の復興を目指しており、この時期を代表する絵師の一人としてあげられます。
この展観では、江戸時代後期に顕著となる趣味・美意識の中で育まれた絵画・工芸を館蔵品から紹介するとともに、優美典麗な岡田為恭の優品を特集展示いたします。
(担当 宮崎もも)
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特別講演 1月13日(日)午後2時から講堂にて
「冷泉為恭―大和絵をよむ―」
武庫川女子大学教授 管宗次氏

日曜美術講座 2月3日(日) 午後2時から講堂にて
「為恭作品における季節表現について」
当館学芸員 宮崎もも
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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