パブロ・ピカソの100点の銅版画からなる『ボラールのための連作集』は1930年から1937年にかけ制作された、ピカソ49歳から56歳までの絶頂期の作品集です。
100点の作品は、“男女の愛のドラマ”を主題にしたものが基調となりますが、「裸婦」「彫刻家とモデル」「暴行」「闘牛」「ミノタウロス」等、いくつかのテーマにまとめられます。そのうち、モデルを前に制作中の彫刻家やアトリエで休憩する彫刻家とモデルたちの情景をとらえた作品群が、最も多く、約30点を数えることができます。
本展では、それらのシリーズから年代を追って24点を展示します。