岡山県備中地方に伝承されてきた神事にまつわる民俗芸能が「備中神楽」【国指定重要無形民俗文化財】です。今回の特別陳列では、備中神楽の演目に用いられるすべての42面を中心に備中神楽に関する資料を展示し、郷土の伝統芸能に対する理解を深める機会とします。
これらの面は、神楽面の名工、上田春山(春一【大正4(1915)年~平成13(2001)年】:高梁市中井町)が、昭和53~55(1978~80)年にかけて制作したものです。上田春山は、岡山県を代表する現代の神楽面師の一人であり、現在もその流れをくむ春山流の面を多くの人々が学んでいます