神奈川県民ホールギャラリーが毎年秋に開催する若手作家シリーズ。本年は、ロンドンを拠点に世界的に活動する映像作家さわひらきの最大規模の個展です。室内を飛び交う飛行機の映像作品《dwelling》(2002年)で広く知られる作家となって以降、映像インスタレーション、小さな木箱に映像を仕込む作品など多様な展示手法により空間を構成してきました。この春、資生堂ギャラリーで開催された個展「Lineament」でも高い評価を得ているように、さわひらきは、現在もっとも注目集める作家と言えます。近年、当ギャラリーでは、「塩田千春展」、「小金沢健人展」、「日常/場違い展」、「泉太郎展」、「日常/ワケあり展」に見る通り、独特な構造の展示室を存分に活用した、若手美術作家によるインスタレーション作品を積極的に紹介しています。さわひらきが、広大な空間に創造する独創的な映像世界。どうぞお楽しみください。