人生を、「四季」に例えるとしたら、あなたは今、どこにいるだろうか――
春・夏・秋・冬・・・どの季節にも、その季節ならではの美しい色彩があります。人生もまたしかり。
私たち日本人はこの地ならではの特性を享受することによって、豊かな感性を誰もが、自然と身につけていると言えるでしょう。
創立者・松岡清次郎の人生は95年でした。「生涯現役」を貫いた松岡は、80歳で美術館を創立し、94歳まで海外のオークションに自ら出向き数々の作品を蒐集しました。美術品の蒐集を始めてから70年余り。バラエティに富んだコレクションは彼の人生と同じように、まさにカラフル。彼は、その多彩な人生を投影するように、一つひとつの美術品を自らの眼で選びました。
2012年秋。松岡美術館では、世界に名を馳せた華やかな中国陶磁の魅力と、日本人作家の描いた四季の色彩豊かな風景画を、御紹介いたします。