本郷新、山内壮夫、佐藤忠良、本田明二は、いずれも今年創立100周年を迎えた旧札幌第二中学校(現北海道札幌西高等学校)に学び、戦後日本で活躍した彫刻家です。本展では、4人がそれぞれに築き上げた独自の作品世界を紹介するとともに、新制作派協会(現新制作協会)という共通の基盤のなかで互いに剌激し合いながら制作に励んだ彼らの影響関係を探ります。同じ学び舎から巣立ち、共に芸術の道を歩んだ4つの星の輝きをご堪能ください。
また本展では、高村光太郎を通じて紹介され、彼らを含む当時の日本の彫刻家たちに多大な影響を与えたロダンをはじめ、ブールデル、デスピオ、マイヨールといったフランス近代彫刻の巨匠たちの名品も合わせてご紹介します。