この度、本年第80回記念展を迎える独立美術協会。その中でも注目度の高い精鋭画家をクローズアップし、彼らの近作を紹介いたします。独立美術協会は佐伯祐三らによる1930年協会展を発端とし、1930年に組織化された日本の代表的かつ個性的な洋画団体です。
三岸好太郎、須田国太郎、海老原喜之助など、近代美術史に名を残す多くの画家を輩出している団体であり、日本洋画壇の歴史を作ってきたといっても過言ではありません。そして今なお類稀な才能を持つ画家を多数擁し、ここからまた新たな歴史が生まれることでしょう。
「独立美術協会の画家たち」展は、具象、抽象、具象としてVOL.I~Ⅲに会期を分け、REIJINSHA GALLERY, Tokyoの視点によって選抜した画家たちが出展します。7月に続いて、第2回目となる今回のVOL.Ⅱでは、抽象をメインに描く画家若干名を選びました。
会員、準会員など会の中でのキャリアや立場の違いはあれど、その根底に持つ才能を高く評価した画家たちです。
それぞれが持つ世界、芸術性、そして絵画哲学を、彼らの作品から感じとっていただけたら幸いです。