坂本善三美術館では、郷土の表現シリーズvol.5「麻生知子・武内明子展」を開催します。あわせて、シリーズアートの風vol.2として、二人のユニット「ワタリドリ計画」の「ワタリドリ計画第14回小国展 旅カルタ」を同時開催します。
麻生知子(1982年埼玉県生まれ)は、日々の暮らしの中から、通常の絵画の概念ではおよそ絵にしようとは考え付かないようなものを独特の目線で切り取り、なんとなくなつかしい雰囲気をまといながら、どことなくユーモラスに描き出します。
武内明子(1983年熊本県生まれ)の作品は、抽象と具象が織り交じりながら即興的な筆遣いで描かれ、迷いやてらいなく生み出される色や形は、いかにも自然で、清新な感性にあふれています。
麻生が日常に注ぐまなざし。武内が日常からすくいとる詩情。二人の作品は私たちの心をそっとくすぐり、今まで気がつかなかった新しい気持ちを芽生えさせてくれることでしょう。画家が日常に注ぐ丁寧なまなざし。愛すべき日常にこそ潜む芸術の源泉。一度見たらきっと好きになるに違いない、そんな二人の世界をじっくりご覧ください。
そして、日本全国二人展の旅をする「ワタリドリ計画」としての二人は、今回、小国を旅して目にしたものをカルタにしました。二人のまなざしをたどりながら、ぜひ小国の旅をお楽しみください。