art commons@nact

タイトル等: 夏休み企画展
自然と幻想の博物誌
あつめること、みること、そうぞうすること――
――この夏、美術館で自然を発見する
会場: 豊橋市美術博物館
1階展示室
会期: 2012-07-14～2012-08-19
休催日: 月曜日(7月16日は開館し、翌17日は休館)
開催時間: 午前9時～午後5時
金曜日は午後8時まで夜間開館
観覧料: 一般・大学生700円(600円)/小・中・高生300円(200円)
※( )内前売りまたは20名以上の団体、インターネット割引、夜間開館日(午後5時～8時)の料金。
※前売り券は豊橋市美術博物館、豊橋市二川宿本陣資料館、豊橋市役所じょうほうひろば、チケットぴあ、サークルKサンクス、セブンイレブンで7月13日まで販売いたします。【Pコード:765-221】
※「豊橋市敬老バッジ・シルバー優待カード」「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「ほの国こどもパスポート」のいずれかをお持ちの方は無料でご入場できます。
主催者: 豊橋市美術博物館
協賛・協力等: 協力◎豊橋市自然史博物館
概要: この夏、豊橋市美術博物館では標本、図鑑、化石などをテーマにした展覧会を開催いたします。ふだん「自然史博物館に行って見るもの」と思われがちなこれらの素材ですが、この展覧会では美術博物館ならではの博物誌の世界に皆様をご案内いたします。
たとえば、現実にはありえない異形の進化をとげた江本創の幻獣標本、不用になった道具を昆虫に見立てた中村宏の呪物標本、古書をコラージュした柄澤齊の書物標本といった作家のイマジネーションによって新たな生態系をつむぐ幻想標本室をはじめ、現代美術の第一線でつねに「精神の冒険」を試みてきた河口龍夫の博物室では、種子や化石をモティーフにした作品を集め、生命と時間の緊密な関係をあらためて提起します。また、珊瑚や植物などの収集物に日付やテキストを付して展翔(てんし)した大森裕美子、植物サンプルを封印したカセットプラントによって壮大な「光の樹」を築き上げた山口啓介、切り抜かれた植物図鑑の図版を「名称の庭園」として展開する渡辺英司といった多様な現代作家のインスタレーションもご紹介いたします。
さらに、本展では特殊な技術で組織を透明化した冨田伊織の透明標本や、豊橋市自然史博物館の標本もご覧いただき、自然科学と芸術それぞれの分野が競合し、知と美、自然とイマジネーションの交差する様をお楽しみいただきます。自然系博物館の標本室で目にする生命の造形のバリエーションは、本展では作家の多様なイメージの標本へと置き換えられています。生物としての擬態をとる造形物、「芸術」化された生命の痕跡、虚構の中から導き出されるリアリティ、実像の中の虚飾など、虚構と実像をさまよいながら、さまざまな作家の視点や問題提起を通して自然と生命との関わりを今一度考える場となれば幸いです。
イベント情報: 夏の夜はひんやり涼しい美術博物館へ
■ナイト・ミュージアム・ツアー
懐中電灯を持参し、夜の美術博物館を探検します。ぞくぞくするような体験ができるかも?
日時◎7月26日(木)・8月8日(水)午後6時30分～7時3O分(観覧料が必要です)
対象◎小学生以上(各日20名程度)申込:6月26日より電話受付・先着順
※8月8日の夜には江本創さんもご来場されます

■夜間開館毎週金曜日は午後8時まで特別開館&割引料金

夏休みワークショップ
対象◎各回小学生30名(①は小学生以上:親子でご参加できます)
時間◎午後1時30分～午後4時30分(予定)
参加費◎500円(①は無料:ただし作品雄の持ち帰りはできません)
申込◎いずれも6月20日(水)より電話受付

①「カセット・プラント/豊橋～こどもの方舟」
7月29日(日)/講師◎山口啓介(本展出品作家)
カセットケースに乾燥処理をした花や葉をおさめ、美術博物館内のガラス窓に飾ります。8月19日には完成作の前でアーティストトークを開催。
協力◎TDK株式会社隈川工場、カセットプラントファクトリー、いわき市立美術館、花は花―

②「幻獣の化石をつくろう」
8月9日(木)/講師◎江本創(本展出品作家)
幻獣が大昔に生きていた姿を思い浮かべ、その化石をつくってみましょう。

③「出現!自由恐竜」
8月11日(土)/講師◎渡辺英司(本展出品作家)
恐竜の骨格模型に紙粘土を肉付けし、まだみた事が無い「自由恐竜」を創造し、新たな名前をつけてみましょう。

④「木の実で作る昆虫標本」
8月19日(日)/講師◎丸地宏直(美術教諭)
ドングリの実などに木の枝などで手足をつけ、自分だけの昆虫標本をつくります。

ギャラリートーク
日時◎7月20日(金)午後6時～・8月4日(土)午後2時～
内容◎学芸員による作品解説(申込不要/観覧料が必要です)