タイトル等
宮本三郎クロニクル 1922⇒1974
―最初期作品から絶筆まで
会場
世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
会期
2012-08-07~2012-12-02
休催日
毎週月曜日(ただし、祝・休日と重なった場合は開館、翌日休館)
開催時間
10:00~18:00
入館は17:30まで
観覧料
一般200(160)円、大高生150(120)円、中小生100(80)円、65歳以上及び障害者の方100(80)円
*( )内は20名以上の団体料金。小・中学生は土、日、祝・休日及び夏休み期間は無料。
*障害者で小・中・高・大学生、および障害者の介護者(当該障害者1名につき、1名に限る)は無料。
概要
宮本三郎(1905-1974)の没後、長年連れ添った文枝夫人は、宮本が遺した次のような言葉を述懐しています。

「絵画は人間をかくことから次第に遠ざかってきている。文学はいまでも人間を書きつづけているんだ。人間との対決は絵画でも永遠なことだ」

人間をかくことから次第に遠ざかってきている―。宮本のこの言葉の背景には、モチーフというより描き方、描く際の身体性を重視した戦後の抽象絵画の存在があったでしょうか。あるいは、美術が次第に観念的になっていき、それ自体を否定、解体する方向へと向かったことに対する危惧があったかもしれません。古来より描かれ続けてきた人間が、絵画のアクチュアルなモチーフから消えようとしていることに対する違和感と反発。宮本の言葉からうかがえるのは、それでも人間を描くことに対する強い自負に違いありません。
石川県に生まれ、幼少時から絵が巧みで評判だった宮本が、画家を目指して上京したのは1922年のこと。以来1974年に東京で亡くなるまで、宮本は時代に翻弄されながらも、徹頭徹尾「人間」を最大の関心事として制作を重ねてきました。当館が所蔵する298点の油彩作品中、最初期の作品《不詳(婦人像)》(1922年)は、10代のころ、郷里で妹を描いたと考えられている作品です。一方、鮮烈な色彩で横たわる裸婦が描かれた絶筆の《假眠》(1974年)を見ると、宮本が晩年に至っても初期からのモチーフを推し進めていたことがわかります。その生涯における様々な画風の展開も、宮本が絵画における人間表現の可能性を一生のテーマとして追及していたからこそでしょう。
本展では、最初期の《不詳(婦人像)》から絶筆《假眠》まで、クロニクル=年代記的に宮本三郎の1920年代から70年代の作品約40点を油彩中心にご紹介します。人間を描くことをやめなかった、宮本三郎の半世紀に及ぶ絵画の軌跡をぜひご覧ください。
イベント情報
夏のオープンワークショップ
「色とりどりの自画像」
「じぶんの顔に、みどりいろ!?」。色彩が大きな特徴の抽象絵画を描く画家・高橋大輔さんと一緒に、「はだいろ」や「あか」、「くろ」だけではない、「じぶんいろ」を発見して、「色とりどりの自画像」を描きましょう。

講師:高橋大輔(画家/1980年埼玉生まれ)
日時:2012年8月8日(水)~12日(日) 13:00~17:00(受付は16:30まで)
参加費:100円(1枚)
*事前のお申し込みやご用意は不要です。直接美術館にお越しください。

そのほか、宮本三郎記念美術館では、毎月1回のギャラリートークのほか、講演会やワークショップなど、さまざまなイベントを行っています。お気軽にお問い合わせください。
ホームページ
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/index2.htm
会場住所
〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-38-13
交通案内
■電車
東急大井町線・東横線 「自由が丘」駅 下車 / 徒歩7分
東急目黒線 「奥沢」駅 下車 / 徒歩8分
東急大井町線 「九品仏」駅 下車 / 徒歩8分

■バス
東急バス(園02) 世田谷区民会館~田園調布駅 「奥沢六丁目」 下車 / 徒歩1分
東急バス(渋11) 渋谷駅~田園調布駅 「奥沢六丁目」下車 / 徒歩1分
東急バス(園01) 千歳船橋~田園調布駅 「浄水場前」下車 / 徒歩10分

■当館には来館者用駐車場がございません。
お車でのご来館はご遠慮ください。
※障害者の方のための駐車スペースはございます (1台)。
ホームページ
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/
東京都世田谷区奥沢5-38-13
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