昭和の始め、芦屋ではニューヨークとパリで9年間にわたリ写真家として活躍し帰国した中山岩太や、上海帰りのハナヤ勘兵衛等により「芦屋カメラクラブ」が創設されました。「總ての作家に 敬意を拂ふ 然し我々は 新しき美の創作 新しき美の發見 を目的とす」と宣言し、新たな写真表現を追求していったこの動きは、新興写真運動が興る一端となりました。これを背景に芦屋の地では写真を愛する人々が集い、写真家人口が増え続けています。
この度、「芦屋写真展」と題して、芦屋市内のカメラクラブを中心に発足された芦屋写真協会に所属する会員とともに、関西学院大学、甲南女子大学、甲南大学、神戸大学の写真部や宝塚大学造形芸術学部の学生の作品、約200点を一堂に展示します。
本展が新たな作品発表の場となり、芸術写真の技術向上や交流の場として更なる絆の広がりになるようにと願っております。
同時開催として、当館所蔵作品の中から「芦屋カメラクラブ」のメンバーであった、ハナヤ勘兵衛、紅谷吉之助、高麗清治、松原重三の作品をご紹介します。