タイトル等
3.11とアーティスト:進行形の記録
会場
水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期
2012-10-13~2012-12-09
休催日
月曜日
開催時間
9時30分~18時
入場時間は17時30分まで
観覧料
一般800円、前売・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方と付添いの方1名は無料。
一年間有効フリーパス|「ハイティーンパスH.T.P」1,000円/対象15歳以上20歳未満
「おとなのパス」2,500円/対象20歳以上
主催者
公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛・協力等
助成|財団法人自治総合センター、公益財団法人花王芸術・科学財団、企業メセナ協議会GBFund(東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド)、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
協力|アサヒビール株式会社
企画|竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
展覧会補佐|石井一十三(水戸芸術館現代美術センターデザイナー)
空間構成|assistant
展覧会グラフィック|川村格夫(ten pieces)
概要
時間の推移を体感する展示構成
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。被災地の内外で市民によるさまざまな支援活動が立ち上がっていくなかで、表現を生業としているアーティストたちも行動を起こしました。本展では、震災を受けて現れた27以上に及ぶアーティストのアクションと表現を、2011年3月から今へ向かって時間軸をたどる形で振り返ります。

「アート」という概念の再定義
工夫に富んだヘドロ撤去活動、コミュニティの立て直しを手伝う継続的なプロジェクト、被災地の状況を撮りつづける記録映像・写真、そしてこの災害によって表出した問題をテーマに扱う作品など。そこには、「アーティスト」というアイデンティティをいったん棚上げにして行われた活動、作品として発表することを前提とせずに行われたプロジェクトなども多く含まれます。こうした作家らの姿勢や行動は、近代が築いた「アート」の概念を問い直し、社会におけるアートのあり方をこれまで以上につよく示すことにとなったといえるでしょう。

「小さな状況」への注目
震災後のアーティストのうごきを聴き取るなかで、彼・彼女らの意欲ある活動の裏には、葛藤や迷いがあったことが明らかになりました。また、時が発つごとに、現地の状況にあわせ活動の内容が変化していったものもあります。それらの多様性、複雑な経緯そして展開は、マスメディアには現れにくい震災後のさまざまな小さな状況を浮かび上がらせ、私たちの戸惑いや逡巡を鏡のように映し出します。あれから私たちは何を考えたか。地域社会における個人とは?社会のなかの市民とは?そして、あのときの考えは今……。

記憶を紡ぎ、かんがえる装置としての展覧会
会期中、展覧会をとおして未完了・進行形の作家のうごきを見つめ感じたことを、自分の言葉にして対話していく場、また手を動かし表現していくワークショップなど、子どもから大人までが参加できる多彩なプログラムを設けます。こうしたさまざまな企画がそれぞれの入口となり、私たち一人一人が3.11の個人の記憶を紡ぎ、「あれから」を見つめ「これから」を考えるきっかけとなることを望み、本展を開催します。
イベント情報
▶対話する・かんがえる

高山明(PortB)「国民投票プロジェクト」茨城撮影
2011年福島と東京で中学生にインタビューを行い、3.11以降の人々の思いや考えを収集し、対話を促した移動型映像インスタレーションが、2012年は岩手、宮城、福島でキャラバンを展開。茨城には撮影隊がおもむき、新たな声が収集されます。本展が2012年収集のものも含む形での初発表となります。
期間|2012年9月第二週(予定)※詳細後日発表
場所|北茨城、大洗、水戸、つくばなど(予定)

藤井光監督ドキュメンタリー「プロジェクトFUKUSHIMA!」上映会+シネマてつがくカフェ@みと
大友良英ら福島にゆかりのあるミュージシャンらが中心となって行っている、原発事故が福島にもたらしたさまざまな問題について芸術文化を通して考え発信する継続的な試み「プロジェクトFUKUSHIMA!」のドキュメンタリー映画を上映。本映画が示す問題について「てつがくカフェ@せんだい」の西村高宏氏をファシリテーターに迎え、参加者同士が対話する場を設けます。
日時|2012年10月20日[土] 13:30-15:00:上映会 15:30-17:30:シネマてつがくカフェ@みと
会場|水戸芸術館ACM劇場、現代美術ギャラリーワークショップ室

▶手を動かす・かんがえる

開発好明「デイリリーアートサーカス」
トラックにアートを詰め込み西日本から東日本へ移動しながら展示とワークショップを実施。西日本、関東地域で鑑賞料として集められた募金を東日本大震災の被災地へ寄付。被災地では学校や仮設住宅地にて無償でアートを楽しめる場を設けました。この活動を当館広場で行い紹介します。
日時|2012年10月13日[土]、14日[日]午後
会場|水戸芸術館広場

ニシコ「地震を直すプロジェクト」公開制作
災害で壊れた日用品を接いで直すプロジェクトを展示室で公開制作として行い、ご来場者も体験できる場を設けます。
期間|2012年10月13日[土]-(期間調整中)
会場|水戸芸術館現代美術ギャラリー

荒井良二ワークショップ(仮)
出身地の山形にある東北芸術工科大学と連携して被災地でワークショップを行った絵本作家の荒井良二を招き、震災の記憶を振り返り、現在と未来につなげていく絵のワークショップを行います。
日時|2012年11月17日[土](時間未定)
会場|水戸芸術館現代美術ギャラリーワークショップ室
対象|小学生以上 ※個人でも親子や友人同士のペアでもどちらでも参加可
定員|30名(要申込み・先着順)

トーチカ小学校出張授業(仮)
トーチカが被災地で行った活動について紹介し、みんなで懐中電灯をつかってピカピカと光らせ動画アニメーションをつくります。
日時|2012年11月20日[火](時間未定)
会場l茨城大学教育学部付属小学校
対象|上記学校の生徒と保護者

▶いっしょに観る・かんがえる

キュレーター・トーク
本展企画学芸員が展覧会について語ります。
日時|2012年11月18日[日]14:00-15:00
会場|水戸芸術館現代美術ギャラリー

赤ちゃんと一緒に美術館散歩
係員が付き添い、解説付きでお子さんと一緒の鑑賞をサポートします。
日時|2012年10月30日[火]、11月2日[金] 各日9:30-10:30/11:00-12:00
定員|各回5組(先着順・要電話申込)
対象|未就学児とその保護者
申込み|水戸芸術館現代美術センター Tel.029-227-8120
主催|NPO法人 子育て応援・ペンギンくらぶ、公益財団法人水戸市芸術振興財団

ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティアCACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
日時|2012年10月27日[土]-12月2日[日]毎週土・日曜日 各日14:30-(約40分)
※ただし11月18日[日]は除く
ホームページ
http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=331
会場住所
〒310-0063
茨城県水戸市五軒町1-6-8
交通案内
JR 及び 路線バス
上野駅(※)から 水戸駅まで、常磐線特急『ひたち』『ときわ』及び各駅停車が約30分毎に運行しています。乗車時間は特急で約65~80分、各駅停車で約130分です。

水戸駅からは、バスをご利用になると便利です。「北口バスターミナル4~7番のりば」から乗車し、「泉町1丁目」下車。乗車時間は約10分です。降車後バスの進行方向に進み、すぐの交差点で大通り(国道50号)を渡り、そのまま路地を直進してください。徒歩2分ほどで到着します。

※2015年3月のダイヤ改正により、幾つかの時間帯において常磐線の運行が延長され、品川駅発着(東京駅経由)の便が追加されています。


お車
常磐自動車道 水戸ICより 国道50号線を水戸市街地方面へ 約20分。

水戸ICを下りた道路が国道50号線です。そのまま市街地方面にお進みください。
しばらく進みますと、バイパスと本道と分かれていますが、そのまま下の道路(本道)をお進みください。道なりに15分ほどで水戸の市街地に入ります。
市街地の中の交差点、「南町3丁目」で左折をしてください。(左手にみずほ銀行がございます。) そこから「2つ目の信号」でまた左折をしてください。
そこから信号ひとつ過ぎたところで芸術館の地下駐車場のマークが見えてまいります。


高速バス
東京駅 八重洲南口バスターミナルのりばから 「常磐高速バス(赤塚又は茨大ルート) 水戸駅行き」で約100分、泉町1丁目下車、徒歩2分。
ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/
茨城県水戸市五軒町1-6-8
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