このたび「熊本アーティスト・インデックス Secne2」展として、2010年夏に引き続き、熊本出身のアーティスト5名をご紹介します。
池田陽一は近年の「おとぎのかたち」の連作によって、色面と具象的モチーフの多様な構成を試みています。田中裕子は浮遊するクラゲを大画面で描き、観者が包み込まれるような一体感のある世界を作り上げています。野田竜太郎は油彩、水墨画、版画など多彩なメディアによって、寓話的な世界の新たな可能性を追究しています。森英顕は一貫して人の姿を主題とし、質量と彩色のバランスに変化をつけ、多様な存在感を創出しています。澤村武山は身近な光景をあるがままに切り取り、風景の美醜という価値判断を揺るがすかのような作品を描きつづけています。
それぞれの作家が近年取り組んできたテーマ、表現方法、その新たな挑戦への躍動をお楽しみください。