タイトル等
館蔵「古伊万里の器・美の饗宴」
-併設-有田町歴史民俗資料館蔵「初期伊万里陶片」
会場
戸栗美術館
会期
2002-01-05~2002-03-27
休催日
月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館)
観覧料
一般1030円、高大生730円、小中生420円
※20名以上の団体は各200円割引)
主催者
財団法人 戸栗美術館
概要
17世紀初頭、わが国において磁器生産が始まるまで、磁器製品は中国から輸入され高級品として日本各地に流通されていました。中国磁器に倣い誕生した日本初の磁器「伊万里焼」は、わが国の食文化や趣向に応じた製品を作っていくことによって、一大産業に発展します。その作風は「伊万里焼」誕生の17世紀初頭から18世紀にかけて、またたく間に変化していきます。
素朴な染付けの初期伊万里(17世紀前期)、茶人の嗜好が反映された古九谷様式(17世紀中葉)、海外へ輸出された瀟洒な柿右衛門様式(17世紀後半~18世紀初)、金彩を施した豪華絢爛な古伊万里金襴手様式(17世紀末~18世紀初)、そして18世紀に入り今まで富裕層の高級食器だった「伊万里焼」は、低コスト化をはかり市民階級のくらしを彩るようになります。また食生活の変化に対応して、蓋付の碗やいわゆるそば猪口など器形も多様化していきます。こうして「伊万里焼」は、技術革新や各時代の経済・文化を背景に、「食の器」を美術工芸品にまで発展させていきます。清潔感のある硬質な磁肌は「食の器」に適しており、その上に描かれた様々な文様は、漆器や陶器とは違った趣の華やかさがあります。
本展では館蔵の優品より、江戸時代に制作された「伊万里焼」の中から“食の器”にスポットをあて、様々な器形(皿・猪口・鉢・水注など)ごとに製作年代順に展示いたします。また、共箱に年代・屋号などの墨書からその当時の「伊万里焼」の愛用者を考察できる歴史的資料のある伝世品も展示いたします。「食の器」として製作され美術工芸品にまで発展してきた「伊万里焼」の、“美の饗宴”を歴史的過程と共にご覧いただきます。
なお、併設としまして、有田町歴史民俗資料館所蔵の「初期伊万里陶片」を拝借し、古窯跡出土の陶片と当館所蔵の「初期伊万里」伝世品を比較展示いたします。併せてお楽しみください。
ホームページ
http://www.toguri-museum.org/
展覧会問合せ先
tel . 03-3465-0070 fax . 03-3467-9813
会場住所
〒150-0046
東京都渋谷区松涛1-11-3
交通案内
●「渋谷駅」ハチ公口より徒歩15分
●京王井の頭線「神泉駅」北口より徒歩10分
ホームページ
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東京都渋谷区松涛1-11-3
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