『ごんぎつね』、『手ぶくろを買いに』、「ころわん」シリーズなどの絵本作品で知られる絵本画家・黒井健。2012年、画業40年の節目の年を迎えました。
色鉛筆やパステルを使った繊細なタッチの独自の技法で描き出された絵本や画集は、これまで200冊以上にのぼり、多くの人々を魅了してきました。本展では創作活動40年の軌跡を、作家や物語との出会い―文と絵のハーモニーをテーマに振り返ります。
教科書でおなじみの新美南吉や宮沢賢治作品をはじめ、脚本家・山田太一、児童文学作家・あまんきみこの作品、さらに新潟中越地震後の故郷・新潟を訪れ描いた『ふる里へ』など、常に言葉に寄り添って描かれてきた多くの作品から原画約150点を展観し、黒井健の世界を紹介します。
また、原画以外の木彫作品やフェルトアーティストでもある娘の凪(なぎ)とのコラボレーション作品も展示します。