ガラス絵とは、江戸時代に中国から伝わった絵画の一種で、ガラスの裏側に絵具をのせて描いたものを、表面から鑑賞します。また、ガラスが絵具の退色を防ぐので、「永遠に色あせない骨董品」とも呼ばれています。
描く順番が通常の絵画とは逆になる点に大きな特徴があり、例えば、人の顔を描く場合、一般的には最後の仕上げに目を描きますが、ガラス絵では一番初めに描きます。
そのため、全体の仕上がりを計算しながら描いていく必要があり、現在でも多くの画家がその手法を楽しみながら描いています。
今回は、浜松市美術館のコレクションの中核であるガラス絵と、新収蔵品を含む浜松ゆかりの作品約80点を紹介します。