日本の美術は、古くから自然と深く結びついてきました。今日、それはどのように受け継がれているのでしょうか。この展覧会では、日本の自然観を現代に生かそうとしている作家たちをご紹介いたします。出品するのは、秋岡美帆(1952年生まれ)、大久保英治(1944年生まれ)、本田 健(1958年生まれ)、水口裕務(1958年生まれ)、森山知己(1958年生まれ)です。5人の作家は、自然豊かな地方に移り住んだり、山中を長期間歩いたりするなど、自然の表情を身近に感じることを大切にしています。かつて多くの人々が持っていた自然と人間の関係を、美術に取り戻そうとしているのです。彼らの作品は、私たちと自然との関わりを見つめ直すきっかけをつくってくれることでしょう。