社団法人日本版画協会は昭和6(1931)年に石井鶴三、山本鼎ら日本創作版画協会の会員28名、岡田三郎助、大久保作次郎ら洋風版画会の同人4名、梅原龍三郎、長谷川潔ら無所属作家11名の版画に携わる作家たちの組織として設立されました。現在、200余名の会員と190余名の準会員が版画の啓蒙及び普及という活動方針のなかで巡回展を実施し、今年で記念すべき80回を迎えます。
近年、テクノロジーの進歩により「版」の表現方法は多様となり、斬新で創造的な作品を生み出しています。伝統的な技法を受け継いだ作品から独創的な表現方法を追及したものまで、版表現の可能性を追求した最先端の作品から約35点の秀作を紹介します。東京都美術館以外で数少ない展示となりますので、お楽しみください。