2011年6月に急逝した建築家、伊丹 潤氏のデビュー作「母の家」から初期の代表作「墨の家」、また現在も進行中の韓国でのプロジェクトなど24作品を紹介します。模型や写真とともに、手描きにこだわった伊丹市の多数のオリジナルのスケッチやドローイング、生前のインタビュー映像、愛用の書斎机なども展示し、氏の遺した「手の痕跡」を辿ります。またシンポジウムでは、二人の建築史家-三宅理一氏と倉方俊輔氏、伊丹市の遺志を継ぐ二人の建築家-伊丹氏の長女で韓国での共同設計者でもあるユ・イファ氏と、伊丹潤・アーキテクツ設計室長の田中敏晴氏によって、これまであまり語られることのなかった伊丹氏の思想と作品を解き明かします。