「“ゲイジユツカイカン”ってどんなところか、知ってますか?」
平成24年度、芸術会館はこんな言葉で始まる出前鑑賞授業を大分県内の小中学校、高等学校10校で実施しました。題して《展覧会を企画しよう》と名付けられたこの授業では、地域の美術や芸術会館の所蔵品について知るだけでなく、子どもたちが独自の視点で作品と向き合い、何らかのテーマを設定して芸術会館所蔵品展の作品選定に挑戦しました。
本展では、こうして提案された展覧会企画案の中から、企画案2件を選出し、実際の所蔵品展としてご紹介いたします。どちらの展覧会も、こどもたちならではの柔軟な感性と豊かな想像力によって選ばれた作品ばかりです。
こどもたちのまっすぐなまなざしに驚いたり、共感したり、感心したりしながら、これまでにない視点で作品と向き合い、所蔵品の新しい魅力を発見する機会となることを願っています。
企画案.1
「世界でひとつだけの花」
大分市立滝尾小学校5年生企画
児童が自分の性格や気持ちに似ていると感じた花の作品を、さまざまなジャンルから紹介します。児童が制作した“夢みるたね”もぜひご覧ください。
企画案.2
「飛び出す音~聴かせてあげる、ボクノート(僕の音)~」
由布市立由布川小学校4年2組企画
児童が“音”を感じた抽象絵画をオノマトペ(擬態語)を使って紹介します。ギャラリー・トークでは、児童が実際に楽器を使って演奏も行います。