前衛絵画のパイオニア・吉原治良は、本年没後40年をむかえます。そして同時に、この芦屋の地において吉原がリーダーとなって牽引した前衛美術団体・具体美術協会も本年で解散後40年をむかえます。様々な形態の美が生み出されている現代においても、その先鋭的な活動への関心は薄れることなく、人々の心をとらえて止みません。
本展は、吉原治良、具体美術協会、両者にとって節目となる本年に、当館の恵まれたコレクションを元に「具体」のリーダーとしてだけではない、吉原治良という画家に迫ろうというものです。
「具体」時代の作品をはじめ、「具体」結成以前の作品も一堂に集め、吉原治良の約50年におよぶ創作活動の精髄を展覧します。