ハラ ミュージアム アークの位置する伊香保界隈は、古くは万葉集にも詠まれ、江戸時代には湯治や榛名・水沢詣リで賑わう名所として隆盛を極めました。現在ひろく(一般的には「楽しみを目的とする旅行」の意味で)使われている「観光」という言葉の語源は、中国の古典にある「観国之光」に由来すると言われていますが、本来「観光」とは、国の光を見ること、すなわちその国の人々が幸せに暮らしている様子を見て、言葉には尽くせない生命の輝きを感じ取ることを指しているのかもしれません。
この展覧会では、原美術館の現代美術コレクションの中から、生きる喜びや力強さ、輝きに満ちた作品を取り上げ紹介いたします。「観光地」の美術館で、それぞれの作品が放つ光を、どうぞご堪能ください。