展示室に当館の茶室(古経楼・松寿庵・冨士見亭)の床の間の原寸模型をしつらえ、館蔵の茶道具のなかから名品を選び取合せ展示する。今回は、茶聖千利休没後にその茶道の精神を受け継ぎ、桃山時代末期から江戸時代初期に活躍した人々を中心にとりあげ、ゆかりの茶道具を選び展観する。利休七哲のうち、古田織部(1543-1615)、蒲尾氏郷(1556-95)、細川忠興(三斎 1563-1645)、また、琳派の本阿弥光悦(1558-1637)、その孫の本阿弥光甫(空中斎 1601-82)や、光悦と交流のあった千宗旦(1578-1658)、沢庵宗彭(1573-1645)、また宗旦と対照してとりあげられる茶人金森宗和(1584-1656)らの作った茶碗、茶杓など。その他、茶匠の消息(手紙)、懐石道具など約70点の展示。
■主な展示予定品(会期中に一部展示替えがあります)
・古田織部消息 癡絶道冲賛画添文
・重要文化財 古伊賀水指 銘 破袋
・黒織部沓形茶碗 銘 わらや
・古田織部作茶杓 筒 伊丹屋宗不
・蒲生氏郷作茶杓 筒 藤村庸軒
他