インドにすっかり魅了されてしまった!そんな日本のアーティストの作品と個人コレクターの秘蔵インドコレクションを一堂に公開します。1960年代以降、毎年のようにインドに足を運びつづける彼/彼女たちは、「混沌のインド」から、いったいどんな発見をしたのでしょうか? 本展では、こうした日本人たちのインドの視覚表現の魅力を見抜く眼力とその美意識に迫ります。
第1部アーティストが見たインドでは、インドを旅し、インドの視覚文化に強く影響を受けた日本の画家、グラフィック・デザイナー、写真家など、さまざまなジャンルのアーティストによる作品を紹介します。また、アーティスト自身が集めたインドの絵画や彫刻などのコレクションも併せて展示することで、どのようにインドを理解し、自分の表現に結びつけているのかを探ります。
第2部インドを集めたコレクターたちでは、日本の個人コレクターが蒐集してきた多彩なコレクションを紹介します。インドへの愛情に支えられたコレクターたちの美意識やこだわりによって選び抜かれた絵画、印刷物、染織など、これまで一般公開されることのなかった秘蔵コレクションです。現在、経済発展やITで注目されるインドですが、こうした作品やコレクションをとおして、戦後の日本がインドに対して抱いてきたイメージの変遷を解き明かすことは、今後のインドと日本の関係を考える上で新たな視点を与えてくれるでしょう。