タイトル等
イケムラレイコ うつりゆくもの
会場
東京国立近代美術館
企画展ギャラリー
会期
2011-08-23~2011-10-23
休催日
月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
開催時間
10:00~17:00
金曜日は10:00-20:00
*入館は閉館30分前まで
観覧料
一般850(600)円/大学生450(250)円
*( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
※それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
*入館当日に限り、「レオ・ルビンファイン 傷ついた街」(ギャラリー4)、所蔵作品展「近代日本の美術」もご観覧いただけます。
主催者
東京国立近代美術館、三重県立美術館
協賛・協力等
協力
ルフトハンザ カーゴ AG
概要
なぜ今イケムラレイコ展か?

本展は、絵画、彫刻、ドローイング約145点を、1300平方メートルの空間の中に展示する、日本では初めてとなるイケムラレイコの本格的な回顧展です。半分以上の作品がドイツのアトリエからの出品(つまり日本初公開)で、新作も展示されます。

ちょっと不思議な存在。それがイケムラの作品のキーワードです。キャンバス地から浮かびあがってくる女、キャベツの頭を持つ人、うつろをはらんだ横たわる少女、岩の中にふと見える怪物のような顔などなど。イケムラが幽霊とも思えるような存在をつくるのは、「うつりゆくもの」への関心を持っているからだと言えます。存在と無。動物と人間との間の進化論的関係。手つかずの自然と人間による文明。ともすればAからBへの一方向の移行として捉えられがちなうつりゆきを、彼女は、相補的で、往復可能で、蛇行的で、終わりのないものとみなし、それを自らの作品において表現しているのです。

彼女はまた、自らの作品がエコロジカルであってほしいと願っています。絵画は人間の身体に合わせた大きさ。彫刻の素材には土へと返りやすい粘土を選び、ドローイングでは木炭やパステルに紙といったシンプルな材料を使っているのです。そこには、この時代にアーティストとしてモノをつくることの意味について実践的に考えてきたイケムラならではの思想を見てとることができるでしょう。

そうしたイケムラの作品には、詩情の中に哲学が、静けさの中に情動的な強さが感じられます。またフラットに見えて奥行きがあります。相反する質を優しく包みこむ彼女の作品は、これからの「うつりゆき」を考えなければならない今こそ、深く感じとれるのではないでしょうか。
イベント情報
シンポジウム
「芸術におけるエコロジー」
登壇者:
イケムラレイコ
加須屋明子(京都市立芸術大学准教授)
保坂健二朗(当館研究員・本展企画者)

日程:2011年8月27日(土)
時間:13:00-15:00
場所:当館地下1階講堂
申込不要・聴講無料(先着140名)

ギャラリー・トーク
保坂健二朗(当館研究員・本展企画者)

日程:2011年9月17日(土)
2011年10月15日(土)
2011年10月22日(土)
時間:13:00-14:00
場所:1階 企画展ギャラリー

※いずれも参加無料(要観覧券)/申込不要
巡回等情報
2011年11月8日(火)- 2012年1月22日(日) 三重県立美術館
ホームページ
http://www.momat.go.jp/Honkan/Leiko_Ikemura.html
会場住所
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1
交通案内
東京メトロ東西線 竹橋駅 1b出口 徒歩3分
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
会場問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都千代田区北の丸公園3-1
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