タイトル等
特別企画展
書の美術
会場
大和文華館
会期
2012-01-06~2012-02-19
休催日
毎週月曜日(ただし1月9日<祝>は開館し、翌10日<火>が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般600円 高校・大学生 400円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
国宝「一字蓮台法華経(いちじれんだいほけきょう)<普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんぽつぼん)>」は、平安時代の装飾経を代表する作例であり、当館の書蹟コレクションの核となる作例です。見返し絵の部分には、法会(ほうえ)の様子を描いた大和絵が添えられますが、注目されるのが経文(きょうもん)です。一文字一文字が蓮台に載り、金輪が付されます。一字一字を仏身に見立てているためであり、金銀の切箔(きりはく)や砂子(すなご)を散らした美しい料紙(りょうし)にしたためられた文字は、究極に洗練され抽象された仏の姿といえるでしょう。このように一字一仏の思想を反映した経典は、他にも作例が知られます。展覧会では京都国立博物館所蔵の「一字蓮台法華経」、本満寺所蔵の「一字宝塔法華経」、黒川古文化研究所の「法華経断簡」を特別出陳いたします。諸作例との比較を通じ、当館の一字蓮台法華経の特色、一字一仏の思想について考察する契機としたいと思います。
この他、虎関師錬(こかんしれん)や清拙正澄(せいせつしょうちょう)といった高僧の遺墨は、その人物の人となりを今に伝える作例です。また、天皇や公家たちの流麗な書からは、彼らの高い美意識を味わうことが出来ます。
多様に展開する書の魅力に迫ります。
なお、会期の後半には、展示場を囲む文華苑にて梅がほころび始めます。ほのかにただよう梅の香とともに、書の世界をお楽しみ頂ければ幸いです。
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特別講演 1月22日(日)午後2時から講堂にて
「一字一仏の写経―法華経の世界―」
京都国立博物館学芸部副部長 赤尾栄慶氏

日曜美術講座 2月12日(日)午後2時から講堂にて
「国宝『一字蓮台法華経 <普賢菩薩勧発品>』をめぐって」
当館学芸員 古川攝一
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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