風景や植物を題材に清爽な作風を築き、今日の日本画壇を代表する田淵俊夫(1941生まれ)。伝統的な日本画の画材や技法を熟知するだけにとどまらず、新しい素材や機器をも活用し工夫を重ねることで、その魅力ある作品は生まれています。この展覧会では、およそ40点の作品(本画)をスケッチや下絵、画家の道具類とともに展示します。画材や技法、制作の過程を追いながら、その確かな技の秘密に迫ります。
また、写真家・北井一夫氏(1944年生まれ)は十数年にわたり田渕を撮り続けてきました。北井氏による写真20点により、取材時や画室での画家の姿など、レンズを通したもうひとつの田渕俊夫の世界をご覧いただきます。