安井仲治(1903-1942)は日本を代表する写真家として、内外から熱い注目を集める存在です。2010年にオリジナルのネガに基づくモダンプリント(一部はヴィンテージ・プリントの複写)のポートフォリオが完成し、安井に対する関心はこれからさらに高まるものと予想されます。この好機をとらえ、本展ではポートフォリオに納められた作品や当館寄託のヴィンテージ・プリントとともに、同時代の他作家の作品や安井旧蔵の国内外の雑誌・書籍といった資料類、彼に影響を与えた海外作家の作品を展示し、安井の創作の秘密に迫るものです。