兵庫県立美術館では、前身の兵庫県立近代美術館の時代より、40年以上にわたって作品収集を行い、収蔵された作品数は8,000点以上に及びます。当館1階と2階の展示室で開催される「コレクション展」では、年3回の展示替えを行いながら、コレクションの名品をさまざまなテーマに分けて紹介しています。
このたびの「2011年度コレクション展Ⅲ」では、「美術の中の“わたし”」と称し、主に近年制作された作品を中心に画家の自画像など今まであまり展示されなかった油彩画や版画、写真や彫刻などを展観し、当館のコレクションの隠れた魅力をご紹介します。
あわせて小企画として「安井仲治の位置」を開催します。これは、日本を代表する写真家・安井仲治(やすい・なかじ 1903-1942)のポートフォリオが昨年度に当館に収蔵されたのを機に、安井が旧蔵していた当時の前衛美術雑誌などの資料とあわせて展示し、この稀有な写真家を改めて検証するものです。
当館の多彩なコレクションをお楽しみください。