「財団法人伊藤文化財団」設立30年を記念して、同財団による寄贈作品を中心とした展示を行います。
「伊藤文化財団」は、伊藤ハム株式会社創業社長・伊藤傳三氏のご遺志により、1981年に設置されました。その設立趣旨には、「近年におけるわが国の物質文化の発展に比して、必ずしも精神文化が均衡ある姿で熟成していないことを憂い、兵庫県下の美術館や文化施設などの一層の充実を期すために、民間の立場から協力することにより、優れた芸術文化を鑑賞する機会の提供とその拡大を推進して、県民文化の向上発展を期したい」とうたわれています。
以来30年間にわたって、兵庫県立近代美術館、そして兵庫県立美術館は、作品の寄贈・展覧会やコンサートへの援助・図書の寄贈など、様々な形で大きなご支援をいただいてきました。2011年3月現在、寄贈作品は約700点、寄贈図書は約4000点に上ります。
本展は、当館のコレクションを代表する近代洋画の名品の数々、繊細であるためまとめて展示する機会の少ない安井曾太郎・小出楢重の貴重な素描、現代美術からは後期の「具体」の重要な作品群など幅広い寄贈作品の全容を紹介し、公共文化施設への貢献の意義を広く伝える企画です。
※会期中に一部展示替えを行います
前期:3/26~5/15
後期:5/17~7/3