ヴィジェ・ルブロンはマリー=アントワネットのお抱え画家として活躍した、18世紀フランスにおけるまさに職業婦人でした。この三菱一号館が位置する丸の内は、近代化する日本における職業婦人誕生の地ともいえます。明治40年代、皇居前の馬場先通りを中心として煉瓦造りの建物が立ち並び、丸の内に日本初の洋風事務所によるビジネス街が形成されます。当時丸の内で働くことは女性たちの憧れでもありました。大正~昭和初期にかけて、当時の職業婦人たちがどのような仕事につき、どれくらいのお給料をもらい、どのような生活と娯楽を楽しんでいたのかを貴重な写真、資料等とともにご紹介します。