新見美術館設立の動機となったものは、昭和58年に郷土出身で京都市在住の横内正弘氏が個人コレクションを新見市へ寄贈しようという申し出があったことによります。横内氏は京都府警に長年勤務する傍ら、日本画をはじめ書・茶道具・置物に至るまで幅広く美術品を収集し、特に富岡鉄斎の研究については「鉄斎」(昭和44年)を出版したほどで、寄贈を受けた300余点の美術品のうち鉄斎関係のものが40点あります。本展では館蔵作品の中心となる横内コレクションにスポットをあて、鉄斎をはじめ日本画・茶道具・書・置物など70点を展示し横内氏の功績を称えます。