地域に関する芸術文化の動向をたどり、郷土ゆかりの作家・作品・資料を紹介する、「庄内の美術家たち」展のシリーズ第六回。庄内を代表する美術団体として全国的に高い評価を受けている「白甕社」(創立時は白虹社)は、洋画の研究と地方美術の啓蒙を目的に、鶴岡中学校(現 鶴岡南高等学校)の在学生によって、1924(大正13)年に創立されました。以来、一貫して地域に根ざした美術活動に取り組み、多くの優れた美術家を輩出してきました。
本展ではその草創期に焦点を当て、大正時代に開催された第1回展から第3回展の出品作家に、当時の白甕社会長を加えた7名の作品約35点と、その画業を紹介します。また、併せて庄内における美術文化の歩みと当時の社会状況を年表で紹介し、現代に受け継がれる郷土文化を顧みる試みです。