タイトル等
視線の先-画家とモデルと
会場
町立久万美術館
会期
2011-01-22~2011-04-17
休催日
月曜日(祝日の場合は翌日)
開催時間
9:30~17:00
観覧料
大人500、高大400、小中300円
概要
当館が所蔵している木下晋らの人物画を中心に、モデルを見つめる画家、見つめ返し、あるいは目をそらすモデル、そういった絵画の上で交差する視線をテーマにした展覧会です。
私たちは普段、絵画を「見る」ことに慣れています。しかし、慣れすぎてはいないでしょうか。描かれた人物は、描かれた風景や事物と同じように鑑賞されます。しかし、「見る」という行為は、例えば「人をじろじろ見ない」というマナーがあるように、人に向けては禁忌が働く行為です。それは、「見る・見られる」が人と人との関係を表象しているからに他なりません。そのように考えると、人物画すなわち描かれた人物を見ることが、にわかにスリリングな行為のように思われてきます。
本展の出品作をご紹介しましょう。木下晋の《流浪Ⅱ》(1986年)。木下は、対象の細部まで緻密に描き込むことで、写実的なリアリズムを越えた実在感を生み出す鉛筆画で知られています。本作のモデルは木下の母。極貧生活から逃れるように家出を繰り返した母のため、幼い弟は餓死、自身も母の愛情を知らない壮絶な幼少期を送ります。後に母の存在の大きさを知った木下は母をモデルにした制作をライフワークとします。ところが、奇しくもこの絵の完成の翌日、彼女が交通事故で亡くなってしまうというエピソードを持つ作品です。そこには余人では伺い知れない関係性そのものが描かれているといえるでしょう。
画家とモデル、そしてその関係そのものとしての作品を見る私たち。「画家とモデル」というテーマを立てることで、私たちが「見る」ことに慣れてしまっていること、「見る」とは何かを考えたいと思います。
ホームページ
http://www.kumakogen.jp/culture/muse/
展覧会問合せ先
0892-21-2881
会場住所
〒791-1205
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
交通案内
● JRバス
(約2時間毎 ※土日曜及び祝日は減便になりますのでご注意下さい)
JR 松山駅から 久万・落出方面行きバス乗車、久万中学校前バス停下車(約70分)、徒歩約10分。

● 自家用車で
松山市内から 国道33号で高知方面へ約1時間、高知市内から国道33号で松山方面へ約2時間。
松山自動車道松山I.Cからは 国道33号を高知方面へ約40分
いずれも久万中学校前交差点で 県道12号(西条久万線)へ折れ、0.8km東進。右手にございます。

駐車場は普通車で45台駐車可。(無料・物産館みどりと共用)
バス駐車可。(なるべく事前にご一報下さい)
ホームページ
http://www.kumakogen.jp/culture/muse/
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
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