四季の彩りに恵まれた国、日本。平安時代以来、季節の景物や花鳥を描いた四季絵や、行事、風俗を対象とした月次絵などが描かれ、四季の華麗な移ろいは、意欲をかきたてられる画題として取り上げられてきました。野間コレクションにおいても、「十二ヶ月図」と題する、近代日本画家たちが描く色紙群は、総数およそ500タイトル、計6000枚超、まさにその真骨頂ともいうべき充実を誇ります。
川合玉堂、上村松園、鏑木清方といった近代日本画家たちによる、「十二ヶ月図」という舞台で繰り広げられる個性の競演を、これも四季絵のひとつである「四季花鳥図」などとともにご覧いただきます。