およそ半世紀にわたる画業において様々に画風を変貌させた堂本印象。花鳥画をはじめ、風景画、人物画、仏画など日本の伝統的なモティーフを描く一方、戦後には抽象絵画へと華麗な展開を遂げることで世間を驚かせました。本展では、実在した人物像からモティーフとしての人体表現にいたるまで、印象が描いた「人」の多彩な表現に迫ります。自らのイメージを表現するために、生涯にわたって様々な形態を求めた画家の側面を、描かれた「人」を通して紹介します。(会期中に一部の作品を入れ替えます)
ミニ企画展では、1952年に渡欧した自らの体験をまとめ、1955年に発表した『美の跫音-ヨーロッパ美術紀行』の挿絵原画を展示します。ヨーロッパの名所や街頭をモノクロームで表現したペン画の数々を紹介します。